なぜADHDは
「依存症」になりやすいのか?
酒・煙草・ギャンブル…気づけば手が伸びている。それは意志の弱さじゃなく、感情の応急処置を求める脳の仕組みでした。
結論から言うと、ADHDが依存症になりやすい理由は「即効性のある快楽」に引っ張られやすいからです。
例えばアルコールやたばこ、買い物やギャンブルなど、手が出しやすくて、手軽にドーパミンが出せる対象にのめり込みやすいです。
ネガティブ感情の「応急処置」
さらにADHDは感情のコントロールが苦手で、怒り・不安・退屈などのネガティブ感情が出やすい傾向があります。そしてアルコールやニコチンは、数分でこのネガティブな感情を変えてくれます。つまり、感情の応急処置が手軽にできてしまうんです。
そして脳は学習していきます。「これがあれば楽になる」と。こんなふうに徐々に依存度が高まっていくんです。
そして多くの人がこれらをいきなり「やめよう」としても、かなりの確率で失敗します。なぜなら、代わりがないまま、精神的な支えを奪うだけだからです。
何かしらに依存している時って、実はそれが自分の心を支えていることが多いです。
依存症で一番危険なのは、一つの依存先が自分の感情を全て引き受けている状態です。
🎯 実践編
当てはまるものをタップすると、対処法が出てきます(複数選択OK)
怒り
イライラした瞬間、タバコやお酒、衝動買いに手が伸びる場面。怒りのピークは長くても数分と言われています。手が伸びる前に、深呼吸を10回する、その場を離れるなど「別の応急処置」を試してみてください。
不安
不安になると、スマホやお菓子など何かに逃げ込みたくなる場面。不安を感じたら、まず「事実」と「想像」を紙に分けて書き出しましょう。書く行為自体が、依存対象に頼る前の応急処置になります。
退屈
何もすることがない時間が怖くて、つい依存先に手を伸ばす場面。「退屈した時にやること」リストをあらかじめ作っておきましょう。散歩やストレッチ、好きな音楽を聴くなど、依存先以外の選択肢を用意しておくと安心です。
孤独感
1人でいる寂しさを埋めるために、依存先に頼ってしまう場面。「誰かとつながる」別の方法(電話、LINE、コミュニティ)を用意しておきましょう。依存先ではなく、人とのつながりで孤独感を満たす練習をしてみてください。
だから依存から抜け出す対策方法は、やめる事じゃなくて、依存先を分散することなんです。
依存を分散するという事は、決して依存先を増やす事ではないです。むしろ逆で、1つの依存先に執着するのを防ぎつつ、依存度を弱めていくという考え方です。
そもそも依存は悪い事ではないし、人はだれしも何かしらに依存しながら生きています。問題なのは「何に、どれくらい」かです。
意志が弱いんじゃない。
感情の応急処置を求めているだけ。
もしあなたがなにかしらの依存症で悩んでいるなら、まずは依存先を分散する事を意識してみてください。そうすると、徐々に依存度が弱まって、やめることができるかもしれません。